山奥ニート/共生舎の場所や募集は?結婚して出産した女性ももこの現在や過去は?

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平均年齢が80歳に迫るという限界集落に、10人ほどで共同生活を送る若者たちがいます。

彼らは、都会での生活に疲れたり、自分を取り巻く環境に馴染めなかったりして、社会的な生活を放棄し、山奥で共同生活をすることを選択した「山奥ニート」です。

メンバーの入れ替わりがありながら、平穏に暮らしていた彼ら。

ある時、メンバーの女性が出産することになり…という内容が、2月21日放送の『ザ・ノンフィクション』で放送されるのだとか。

山奥でニートって何?生活費はどうしてるの?収入無くて子育てできるの?

いろんな疑問がむくむくと一気に沸き上がってきましたよ~。なので今回は、山奥ニートについて調査することにしました。

山奥ニートってどんな集団なのか、出産した女性・ももこさんの現在や過去。知られざる山奥ニートに迫ります。

山奥ニート/共生舎の場所や募集は?

参照:https://www3.nhk.or.jp

まず最初に、ニートっていったい何なのでしょう。

ニートとはイギリスで生まれた言葉で、 Not in Education, Employment or Training(就学、就労をせず、職業訓練も受けていない)の略で、イギリスではそのような状況の16~19歳の若者を指す言葉ですが、日本では15~35歳で「就学、就労をせず、就労意欲がない」と定義の幅が広くなっています。

そんなニートたちが和歌山県の山奥に集まり、シェアハウスで共同生活を送っているのです。

人口がわずか8人だった限界集落(現在は5人)。

住人は高齢者だけで当然コンビニもほかの娯楽もないような集落です。

ここにNPO法人「共生舎」がニートを集め、共同生活をさせるという計画が2010年ごろに起こりました。

大学生の時に教育実習に参加した石井新さん(現・NPO法人共生舎理事)は、教師間のヒエラルキーやパワハラを目の当たりにし、人間関係が煩わしくなり、引きこもりとなって大学を中退。

2011年の東日本大震災の時にボランティア活動をしたところ、偶然この計画を知り応募。2014年に第一号入居者となったのです。

参照:https://business.nikkei.com

以降、ここには20代から30代の人が集まり、共同生活をしています。短期で滞在する人もいれば長く住むことを選択した人も。

ここに住む人たちは全く働かないニートではありません。

それは、共生舎の理念が深く関係しています。

特定非営利活動法人 共生舎の理念

公的制度によらずそれぞれの立場の人が、
お互いに個性を認め合い、助け合って生きて行く。

引用元:https://business.nikkei.com

生活保護等の公的補助に頼らず、きちんと税金や健康保険料、電気代などを支払いながら共同生活をしているのです。

ですので、地域の人に労働力を提供して対価をもらったり、アフィリエイトで収入を得たり、時には必要な生活費のために地域の外に出稼ぎに行き、お金がたまったらまた戻ってくるという人もいます。

ですから、厳密にいえば「ニート」ではないのかもしれませんね。

また、日々の生活も自由で、自分のスタイルでやりたいことをやって生活しています。

共同生活する仲間たちも、お互いに干渉しあいません。

地域との触れ合いもある中で、高齢者の方々は温かく彼らを受け入れています。

若い人たちが移り住んできて賑やかになり、労働力を提供してくれる。害獣として駆除したシカやアナグマを、一緒に解体して食べたりすることもあるのです。

参照:https://www3.nhk.or.jp

普段お世話になっている西村さんというおじいちゃんの誕生日会を開くと、こう言ってくれたのだそうです。

「7年前まだ独りぼっちやったから。家内が亡くなって。そこに共生舎の人たちが来てくれて、ほんまに、ただ寂しい独り暮らしのおじいちゃんを、これほどまでに皆さんが大切にしてくれてるんで、ありがたい」

引用元:https://www3.nhk.or.jp

彼ら山奥ニートこそ、地域の方々にお世話になりっぱなしだと感じているのに、西村さんたちは彼らの存在を喜んでくれているのです。

最低限のお金だけを得るために働き、あとは、畑で野菜を作ってみたり、猟で獲れた獲物を互いに分け合ったり。若者たちが地域の高齢者に労働力を提供し、高齢者からはその地域で生きていく知恵を授かる。

最初は社会から逃げてきた山奥ニートですが、いつの間にか地域の方々と温かい絆を結び、緩やかで優しい社会を築いているのですね♪

ちなみに、畑はあるものの自給自足はあまりできていないようです(笑

)理由は、下の漫画をご覧ください。

ではここで、共生舎の詳細をご紹介します。

下の画像の中央、少し高台にある赤い屋根の建物が共生舎です。元は廃校になった校舎です。

参照:https://www3.nhk.or.jp

【特定非営利活動法人 共生舎】

共生舎は、そこでの生活に興味がある人を積極的に受け入れてきました。滞在には3種類の形式があります。

1:日帰り

きれいな川があるので、釣りの帰りに寄ったりできます。訪れる前には、必ず電話一本入れておきましょう。

2:短期滞在

毎月1~15日の間に短期滞在ができますが、必ず事前予約が必要となります。

16~31日の期間は、共生舎住人からの推薦がある方のみ、滞在ができるそうです。

費用は、初日1,500円、以降は1日1,000円かかります。これは、食費や電気代等の施設利用費です。最低限の金額であり、共生舎ではこれで儲けがあるわけではありません。

お客さんとして扱われるわけではないので、掃除などは自分でやりましょう。

3:長期滞在

短期滞在を経て、現住人とうまくやっていけそうな方のみ、長期滞在を許可されます。

共同生活ですから当然ですね。

生活費は1人あたり毎月2万円を集め、食費、光熱費、雑費を賄っています。家賃は無料、水も100%山からの湧き水ですので無料です!

ただし、現在はコロナの影響で、すべての来訪をお断りしているそうです。興味のある方は、再開されてから連絡してみてくださいね!

状況は、HP、ブログ、Twitter等で随時発信されています。

共生舎で結婚して出産した女性ももこの現在は?

共生舎で暮らす30代のももこさん。2018年からなのでもう4年目になるそうです。

漫画を描くのが得意で、共生舎での日々の事柄を漫画にして紹介したり、

写真も好きなので、集落の美しい自然をとってSNSにアップされています。

素晴らしい景色ですね!

こんな自然の中で暮らしたら、都会のわずらわしさが全て吹き飛んでしまいそうです。

ももこさんは、2018年5月に共生舎で3泊4日の短期滞在をし、翌6月には長期滞在するようになりました。

その生活の中で、現在の夫に出会い、思ったことは「ここで子供を産んで育てたい」ということでした。

年下の夫も、ももこさんの考えを受け入れてくれ、二人は結婚。

住民や地域の方たちの温かい協力を得て、 2021年11月30日に元気な女の子を出産されました♪

最近は、ワンオペ育児という言葉に象徴されるように、主に母親がたった一人で育児をすることで、母親に過度なストレスがたまることが問題となっていますが、共生舎なら常に誰かがいますし、地域の皆さんも頼れる存在です。

ももこさんの旦那さんは、共生舎で暮らしながらお仕事もされているようです。

ももこさん自身も、漫画を有料公開したり、手作りのお菓子や総菜を道の駅で売らせてもらったりして収入を得ています。

それでもたくさん必要になってくる育児に関するものは、全国の方々から寄付で送っていただけるようです。

親だけでなく、共生舎と地域の住人みんなで1つの小さな命を迎え入れ、あくせく働くことなく、ゆるゆるとみんなで赤ちゃんの面倒を見る。

きっと、赤ちゃんから与えられるものも多いんじゃないでしょうか♪


命を育んでいるという意識は、彼らの傷ついた心を癒し、豊かにしてくれるかもしれません。

共生舎で結婚して出産した女性ももこの過去は?

ももこさんが共生舎に来たきっかけを漫画にされていました。

愛知県で生まれたももこさん。法律事務所で働いていましたが、人の心の闇に触れることも多く、苦しくなってしまったようですね。

出勤途中に、駅のベンチに座ったら体が動かなくなってしまった経験もあるそうです。

共生舎に来てからも、時折フラッシュバックが起こって、苦しいとツイートすることが何度かありましたが、1年を過ぎたころからはそのような言葉は見られなくなりました。

共生舎の住人や地域の人々、そして豊かな自然の中でゆったりと自分らしく生活することで、ももこさんは本当の自分を取り戻したのかもしれませんね♪

参照:https://banashi1.hatenablog.com

ニートと聞くと、働きたくないわがままな怠け者…というイメージを持つ人も多いかもしれません。事実、『ザ・ノンフィクション』の予告が放送されると、共生舎のことやももこさん達のことを何も知らないのに、SNSで叩く人もいるようなのです。

ですが実際の山奥ニートの皆さんは、必要最低限しか働きませんが、公的補助に頼らず、自分たちのことは自分たちでやり、地域の住人との交流を持ちながら、いつの間にか、その土地に必要な人たちとなっているのです。

赤ちゃんという明るい希望の光ももたらしてくれました♪

このような生活もまた、若者の生き方の多様性といえるのでしょう。

赤ちゃんの成長も含め、山奥ニートの皆さんの生活も、見守っていきたくなりますね。

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