小柄な体からは想像もつかないほどパワフルな歌声と、バリバリの大阪弁で繰り出されるおもろいトークで、みんなを明るくハッピーな世界に引きずり込んでくれるジャズシンガー・綾戸智恵さん。
そんな綾戸智恵さんが12月9日放送の『徹子の部屋』に出演されます。
音楽活動を休止して認知症の母の介護に専念していたという綾戸智恵さんが、94歳で亡くなられた母への思いを始めて黒柳徹子さんに語るそうです。
今回はそんな綾戸智恵さんにフォーカスを当ててみましたよ。綾戸智恵さんのプロフィール、結婚・離婚、息子さんのこと、綾戸智恵さんご本人の病気の噂、そして介護していた母のことまで。
綾戸智恵さんの知られざる姿に迫ります。
綾戸智恵のwiki風プロフィール!
・本名:綾戸智恵(あやど ちえ)
・生年月日:1957年9月10日
・出身地:大阪府大阪市阿倍野区
・学歴:明浄学院高等学校
綾戸智恵さんは、両親の影響で小学生の時からジャズをよく聴いていたそうです。そして高校卒業後17歳で単身渡米し、本場アメリカで音楽活動をされていました。そこで出会った男性と結婚。一児をもうけますがわずか1年半で離婚。原因は夫のDVでした。
1991年に生後6か月の息子を連れて帰国され、日本でジャズシンガーとして活動を始めます。
1998年、綾戸智恵さん40歳の年に実質的にメジャーデビューを果たすと、あっという間に人気者に。そのパワフルな歌声と軽妙なトークは多くの人を魅了しました。2003年には紅白にも出場されています。
しかし2004年に母ユヅルさんが脳梗塞で倒れ、その後認知症になってしまい、綾戸智恵さんは母の介護をしながらの音楽活動を余儀なくされることとなりました。
綾戸智恵さんは、介護のために1年間活動を休止したりすることもありましたが、コンサートやトークイベントなどはもちろん、ドラマや映画にも出演されるなど、活動の幅を広げてこられました。
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ここ数年はコロナの影響で、予定されていたコンサートが中止になってしまう事態が続いていますが、綾戸智恵さんは今でもめっちゃパワフルですよ!
綾戸智恵の息子イサが難病?離婚した夫は誰?
参照:https://www.mydo-afrocoffee.jp
綾戸智恵さんは、高校卒業後に渡米し、ロサンゼルスの教会やライブハウスで音楽活動をしていました。その中で、アフリカ系アメリカ人の男性と出会い、結婚。幸せな生活を送っていましたが、夫からのDVが原因で離婚し、生後6か月の息子さんを連れて帰国しました。
その息子さんはイサさんというお名前で、1990年10月31日生まれです。
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イサさんは、日本で母の綾戸智恵さんとともに生活していましたが、2014年に難病を患ってしまいました。
「好酸球性副鼻腔炎」です。
好酸球性副鼻腔炎は手術などの治療法はあるのですが、再発しやすく完治が難しい病気で、大きな症状として「においを感じなくなる」というものがあります。
発病当時イサさんは、車の整備士を目指して勉強中でしたが、においを感じないということはガソリン漏れも感知できないということなので、その道を諦めざるを得なくなったそうです。
一時は将来に絶望しましたが、世界中の同じ病の人にメールを送るなどして、病気とうまく付き合いながら生きていく方法を模索していました。そんな時、一通のメールが舞い込みました。
南米でコーヒーの焙煎士をしているという方からでした。
南米で焙煎士をしている彼は「こちらでは匂いを感じない人でも焙煎士がいますよ。目で色を見て耳で音を聞いて焙煎をするんです。」
参照:https://www.mydo-afrocoffee.jp
そこからイサさんは、綾戸智恵さんが通う自家焙煎の珈琲店に通って焙煎のことを学び、2017年にご自分のお店「まいど屋アフロ珈琲」をオープンさせました。
おはようございます!こちら先日のアフロ珈琲の焙煎風景になります。(プライバシー保護のため助っ人達人の顔は伏せさせていただきます) #まいど屋アフロ珈琲 #まいど屋 #アフロ珈琲 pic.twitter.com/DSBirBBHbQ
— まいど屋アフロ珈琲☕️ (@afro_coffee) May 25, 2017
注文を受けてから焙煎するというスタイルのお店で、ゆったりとした時間が流れる中、至福のコーヒータイムを楽しめると、とっても人気のあるお店ですよ♪
匂いが感じられないというのは、それほど重要でないように思われるかもしれませんが、実は大変な病気なのです。食事をしても匂いだけでなく味すらも感じられなくなりますし、 日常生活の中でも、家事などの異臭が分からず、命に係わる可能性も…。
そのような病と闘いながら、いえ、病と上手に付き合いながら、前向きに人生を進んでいらっしゃるイサさん。そのポジティブさは、綾戸智恵さんから受け継いでおられるのかもしれませんね。
綾戸智恵の病気の現在や介護した母について
綾戸智恵さんは渡米中に乳がんが発覚、1897年にアメリカで摘出手術を受けられたのだそうです。さらに離婚・帰国後に乳がんが再発しました。肝臓への転移もあったという噂がありますが、定かではありません。
その再発した乳がんも治療・完治し、それから現在まで再発はされていないようです。重い病を経験されたためか、食生活や運動にとてもストイックに取り組まれ、体脂肪率はなんと9パーセントなんだとか!男性アスリート並みです!
しかし、プロの歌手になって6年目、今度は違う困難が綾戸智恵さんを襲います。母・ユヅルさんが脳梗塞で倒れたのです。その後、治療の甲斐あって歩けるまでに回復されましたが、その矢先に大腿骨を骨折、再入院となったことで認知症を発症してしまいました。
何事にも手を抜けない性格の綾戸智恵さん。母の介護も一生懸命にされ、一時期は歌手活動を休止していました。しかし、自分で自分を追い詰めてしまい、「一緒に死のうか…」と母とともに心中することを考えるまでに。そんなある日、精神安定剤を大目に服用してしまい、救急搬送。自殺未遂かと騒ぎにもなってしまいました。
そんな苦しい日々に終止符を打ったのは、愛息イサさんの一言でした。
私が疲れきって、ボーっとカラッポになってる時、息子に『おばあちゃんとお母さんとでは終着駅は違う。一緒に行かないでよ。おばあちゃんを置いても行かないでよ。頼むから』って言われて、気持ちが新たになりました。
これをきっかけに、綾戸智恵さんは「一人で抱え込まず、借りられる手は全部借りる」という考えにシフトチェンジ。
デイサービスを利用するなどして、よい距離感で母の介護を続けることができるようになったのだそうです。
ユヅルさんは数年前から施設に入っていたのですが、今年1月に一時帰宅させイサ君と一緒にお世話をしていました。そして、
帰宅後は綾戸さんの歌声に合わせて一緒に口ずさんだりと楽しそうに過ごしていたが、ある日「もうええか?」と言い、その後食事をとらなくなったと言う。
ユヅルさんは1月、94歳で亡くなりました。
ご自宅で、娘と孫と大好きなジャズに囲まれて、きっと幸せな時を過ごされたと思います。
そして、綾戸智恵さんもまた、17年間にもわたる介護を精一杯やりきられたのではないでしょうか。
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乳がん、夫のDV、再発、母の認知症、介護の日々…と綾戸智恵さんの人生は決して安寧なものではなく、波乱に満ちたものでした。
ですが、音楽を愛し、家族を愛しながら、いつでも自分ができることをやりながら明るく上を向いて生きてこられたのだと思います。
ですから、綾戸智恵さんの歌はいつでも私たちに力を与えてくれるのでしょう。
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