京都で江戸時代から200年以上続く染屋「染司(そめつかさ)よしおか」。
その6代目である吉岡更紗さんが、2023年4月30日放送の『情熱大陸』(TBS)に出演されます。
祖父や父が生涯をかけて現代によみがえらせた、日本の伝統的な植物染の技を受け継ぎ、国宝の復元なども手掛ける吉岡更紗さんとは一体どんな方なのでしょう。
今回は、吉岡更紗さんの経歴や「染司よしおか」の場所、その染め物のお値段や口コミなどについてもご紹介していきますね。
吉岡更紗(染織家)の経歴やプロフィールは?
参照:https://www.tsumurakampo.jp
- 名前:吉岡更紗(よしおか さらさ)
- 生年月日:1997年6月30日
- 年齢:45歳
- 出身地:京都府京都市
- 学歴:大谷大学文学部卒
- 職歴:アパレルショップ店員→染織家
1997年、京都で江戸時代から続く染物工房「染司よしおか」の3姉妹の3女として生を受けた吉岡更紗さん。
大学を卒業後は、アパレルブランド「イッセイミヤケ」のショップ店員として働いていました。
しかし、姉たちが家を継ぐ気配がないように感じていた吉岡更紗さんは、ショップ店員を辞め、愛媛県西予市にある「西予市野村シルク博物館」で2年間、染色、製織、養蚕などなど、染めや織りに関することを学び、2008年に生家に戻りました。
現在、吉岡更紗さんが運営する工房「染司よしおか」では、自然界に存在する植物を使って糸染めや織りを中心に制作している工房なのですが、実は先祖代々そうしていたわけではありません。
明治以降、ヨーロッパから化学染料が日本に入ってきて、染司よしおかでも化学染料を使用していました。
しかし、吉岡更紗さんの祖父である4代目吉岡常雄さんが、植物染めの美しさに惹かれ、自然染色の研究に没頭していきました。
吉岡更紗さんの父で5代目の吉岡幸雄さんの代になると、化学染料を完全に廃止し、自然染色のみで制作をするようになります。
実は吉岡幸男さんもまた、最初から工房を継ぐつもりはなく編集者をしていた人でした。
しかし、染色への関心と愛情は捨てきれず、祖父が没頭した植物染めに関して更に研究を深めたり、染色史家として日本古来の芸術や染織に関する書物なども多数発刊しています。
この投稿をInstagramで見る
ヴィクトリア&アルバート博物館(英国)からの依頼で、植物染めのシルク「日本の色」を製作し、それは永久コレクションとして収蔵されているほどの人物でした。
参照:https://intojapanwaraku.com
そんな父のもとで修業をしてきた吉岡更紗さん。
吉岡幸雄さんは残念ながら2019年に心筋梗塞でこの世を去りましたが、祖父の代から工房で父の片腕としてやってきた染師の力を借りながら、6代目として奮闘しています。
祖父や父が蘇らせた伝統の植物染め、代々受けてきた東大寺修二会の「お水取り」に収める「椿の造り花」の和紙染め、そして吉岡更紗さんならではの世界観を生み出す、まさに「温故知新」の日々なのですよ♪
染司よしおかの場所は京都のどこ?
吉岡更紗さんが6代目を務める「染司よしおか」のご紹介をしていきます。
この投稿をInstagramで見る
- 店名:染司(そめつかさ)よしおか
- 住所:〒605-0088 京都市東山区西之町206-1
- 電話番号:075-525-2580
- FAX番号:075-585-5233
- 公式HP:https://textiles-yoshioka.com/
- 公式Instagram:https://www.instagram.com/somenotsukasa_yoshioka/
こちらの店舗では、ハンカチや数寄屋袋、バッグ、座布団、ストールから、お着物まで販売されています。
化学染料では決して味わえない植物染めならではの優しい味わい、そしてすべて手作業での染めですので、同じような色でもどこかが違う、まさに世界にたった一つだけの自分のものが手に入りますよ。
この投稿をInstagramで見る
染司よしおかでは、染めに使う材料はもちろん、水にもこだわっています。
絹、麻、木綿など天然の素材を、紫草の根、紅花の花びら、茜の根、刈安の葉と茎、団栗の実など、すべて自然界に存在するもので染めています。地下100メートルから汲み上げられる伏見の水と素材に向き合う人の手により、ゆっくりゆっくり自然とより添いながら、その美しい色は生み出されます。
そうやって手間暇かけて生み出された色は、どれをとっても素晴らしいものばかり!
日本の伝統色は、実は世界に例がないほど種類が豊富!
青系の色だけでも、藍、紺、露草…など20色以上もあるのです。
今まで知らなかった色の名前を知ることもできますし、同じ系統の色のグラデーションで揃えてみるのも面白いですね!
そんな染司よしおかの製品は吉岡さんの工房で生まれているのですが、場所は非公開になっています。
しかし、実際に工房を訪れたことがある方によると、とても緑豊かな場所にあるのだそう。
自然の風、香り、陽の光、雨だれの音、鳥のさえずり…そんなものを五感全てで感じながら吉岡更紗さんが一つ一つ愛情込めて染めているのですね。
染司よしおかの値段や口コミは?通販はある?
この投稿をInstagramで見る
染司よしおかは店舗と、百貨店などで開催されるイベント等での販売をされていますが、ネット等の通信販売は一切されていません。
実は、毎年のように「染司吉岡」の名でHPからの画像無断転載などをして偽商品を販売する悪質サイトが出てくるようで、染司よしおかでも非常に迷惑されているようです。
HPに注意喚起がありましたので、こちらでもご紹介します。
現在、「染司吉岡」製と書かれた麻製カジュアルパンツの広告が Facebook などを中心に SNS で広がっています。
こちらは、吉岡更紗が出演致しました別の HP から無断で映像、画像、文章を加工・引用し、染司よしおかの製品であるかのように販売している悪質広告です。
染司よしおかでは、現在麻のパンツはお作りしておらず、また web のシステムを利用した通信販売は行っておりませんので、ご注意頂ければ幸いでございます。
通販で売っていたらすべて偽物ですので、ご注意くださいね!
ということで、染司よしおかのすべての商品のお値段は分からなかったのですが、実際にお買物された方や商品を取り扱ったお店などの投稿でお値段があるものがありましたので、参考までにこちらに載せておきます。
【ARTCUBE SHOP美術館店】
期間限定SHOP「染司よしおか」商品のご紹介!
植物染めの色鮮やかな「花びらコースター」 各880円。 他にも、どんな装いにもなじむ柿渋バッグやストールなどの小物を取り揃えています。この機会にぜひお立ち寄りください! pic.twitter.com/KZft4cbF8S— 京都 細見美術館 (@HosomiMuseum) August 5, 2021
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
手のひらサイズの小物なら1000円前後からで、少し大きなものになると1万円は超えてくるようです。それにしても色彩豊かですね~。
それに上の画像の小紋はとっても素敵!主張しすぎず、さらりと着こなせて、涼やかな印象です。
では実際に購入された方の口コミをご紹介しましょう。
何年か前に
染司よしおかのストールを
母用のお土産に購入させて頂いたのを
思い出しました。
蒼の色味に一目惚れでした。購入した当時
お店の存在は知らず
町歩きの最中に見つけました。確かに値が張る品物が多いですが
それに見合った質の高さは
十分にあります。
また、買いに行きたいなぁ。 https://t.co/CAlEBPjkiy— イーレ (@fuko_koba) June 8, 2019
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
やはり、購入された方は皆さん大満足のようです!
いろいろ見たけど、染司よしおかさんの商品が一番という声も多かったですよ。
少々お値段が張りますので、大切な方へのプレゼントにも喜ばれますし、長い年月をかけて少しづつ集めていく方もいらっしゃるようです。
千年の昔から日本人の日々を彩ってきた染めを現代によみがえらせた、染司よしおかの6代目を継いだ吉岡更紗さんについてご紹介しました。
染司よしおかの商品はあまりに素敵なものばかりで、私も京都を訪れたら一度はお店を覗いてみたくなっちゃいました♪
その時はぜひ、吉岡更紗さんのお話も伺ってみたいものです。
コメント