「ロボットにはもっと多様な可能性がある・不自由なものを不自由でなくする」が持論のロボット博・古田貴之さんが2022年12月22日放送の『徹子の部屋』に出演されます。
世界的にも活躍する古田貴之さんの、ロボットにかける情熱の原点とは?
今回は、そんな古田貴之さんにスポットを当てていきますよ~。
古田貴之(ロボット博士)の経歴やプロフィールは?
- 名前:古田貴之(ふるた たかゆき)
- 生年月日:1968年(月日不明)
- 年齢:54歳(2022年12月現在)
- 出身地:東京都
- 学歴:青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程中退
- 身長:190cm
- 体重:非公開
- 血液型:非公開
- 所属:千葉工業大学未来ロボット技術研究センター所長(2015年~)
1968年に東京都で生まれた古田貴之さん。その祖先にはなんと、戦国時代の高名な武将であり茶人の古田織部がいます!
由緒正しい家柄なのですね~。
2歳からインドのニューデリーに渡った古田貴之さん。
3歳の頃に観たアニメ『鉄腕アトム』の天馬博士に憧れ、ロボット博士を志すように。
インドでは7歳まで過ごし、アメリカンスクールのナーサリー(保育所・託児所)と幼稚園に通っていました。
その後日本に帰国するのですが、14歳の時に大きな不幸に襲われます。
サッカーの授業中に突如意識を失い昏睡状態に陥ったのです。
2週間後、意識を取り戻しますが、脊髄にウイルスが入るという難病が発覚。
余命はもって8年と宣告されたのです。
入院し車いす生活を余儀なくされましたが、奇跡的に復活!
この時の不自由な生活が古田貴之さんに、人生の大きな目標を与えてくれました。「自分が生きた証をロボットで残したい!」そして「不自由が、不自由でなくなるロボットを作りたい」というものでした。
日本におけるロボット研究の第一人者である富山健氏の研究室に憧れ、青山学院大学理工学部に入学。
青山学院大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士後期課程に進み中途退学。
1996年、同大学理工学部機械工学科助手に就任。
1998年、科学技術振興機構(文部科学省特殊法人)ERATO北野共生システムプロジェクトに所属。
ヒューマノイドロボット開発に携わるように。
2000年、世界で初めて人工知能搭載のサッカーをするロボット「morph1」やバク転をするロボット「morph2」を開発。
2003年、千葉工業大学未来ロボット技術研究センターfuRo (Future Robotics Technology Center)所長に着任。
それから古田貴之さんは、8つの脚を持つ車型ロボット「ハルキゲニア01」を開発。
更にその進化版で車輪型から昆虫型、哺乳類型へと変化する「ハルク2」を開発。
世界から大きな注目を浴びました。
更に2014年には、あの東日本大震災で大きな被害のあった福島第一原発で作業するためのロボット「櫻弐號(さくらにごう)」を開発。
これは、福島第一原発の1階から5階までの建屋内を縦横無尽に動き回り、取り付けられたアームを使って作業が出来、さらに、水中での作業もできるという世界初の技術だったのです!
「いかに現場で役に立つか」を最重要視している古田貴之さんの開発するロボットは、単に最先端技術の粋を集めたというものではなく、人の力ではどうしても突破できない壁を打ち壊して前に進むためのものなのですね!
2018年には、AI搭載のパーソナルロボットヴィークル「CanguRo」を開発。
これは2020年にイタリアの国際デザインアワード「A’ Design Award」の最高賞であるプラチナアワードを獲得。
【お知らせ】
古田貴之さん(fuRo)と私が開発したパーソナルロボットヴィークルCanguRoがイタリアの国際デザインアワード「A’ Design Award」の最高賞であるプラチナアワードを獲得したそうです。https://t.co/jPxJHeHaf6 pic.twitter.com/HzH2Da9q9W— 山中俊治 Shunji Yamanaka (@Yam_eye) May 4, 2021
機能的かつ美しい作品ですね!
古田貴之さんのロボット開発は、さらなる高みを目指しているようです。
古田貴之(ロボット博士)の病気とは?名言も凄い!
参照:https://www.aoyamagakuin.jp
先にも紹介しましたが、古田貴之さんは14歳の時に、余命8年と宣告されるほどの難病にかかりました。
病名は明らかにされていませんが、治るのは1万人に1人と言われるほどの病で、下半身麻痺が起こり、古田貴之さん罹患当時は、この病にかかった人で最も長く生きた人が8年だったのだとか!
入院中も、古田貴之さんは常に多くの「死」と向き合ってきました。
自分が死ぬ可能性と直面したのはもちろんですが、相部屋で共に過ごす人の中でも、命の火が消えてしまう人も…。
多感な少年期に、それはとても苦しいことだったのではないでしょうか。
しかし古田貴之さんは、リハビリの結果、1年半で奇跡的な復活を遂げました。
1万人のうちの1人になるというのは、本物の奇跡としか言いようがありませんね。
そのような経験をした古田貴之さんの発言から、名言と言われるものをご紹介しましょう。
「人生の本質は自己満足。やりたいことやって、死んでいくのが一番なんですよ。」
人の命はいつ終わるか分からない。
そんなことは当たり前のようで、実は人々はそれを実感していません。
しかしそれを少年期に悟った古田貴之さんは、生きている1日1日を精一杯やりたいことだけに費やすようになったのです。
「ロボット技術というのは目的はただ一つ。ものを作ることではないんです。いかに現場で役に立ち、福島の原発の廃炉の作業に貢献できるかなんです。」
これは、先にご紹介した「櫻弐號」の発表の際に古田貴之さんがおっしゃった言葉です。
その言葉は決して上辺だけのものではありません。
なんとこの櫻弐號、無償で提供されたのです!
通常、ロボット開発には数千万、時には億を超える費用が掛かるものです。
それを無償にするというところに、古田貴之さんの信念が現れているように思えますね。
古田貴之(ロボット博士)は結婚し家族(妻/娘)がいる?
世界から熱い注目を集めるロボット博士、古田貴之さんは結婚されているのでしょうか。
調べてみると、ご結婚はされていてお子さんもいらっしゃるようですが、ご家族のお名前などの詳細は一切明かされていませんでした。
ただ、古田貴之さんは愛妻家で知られているのだとか♪
また、お子さんは娘さんが2人なのだそうです。
奥様は教育熱心な方のようで、お子様たちにはゲームを禁じたりもされるのですが、古田貴之さんはゲームが好きだというならすればいいというタイプで、奥様がゲームを隠したりしたら、買い与えてしまうのだとか!
また、娘さんが宿題をしたくないと言えば、「宿題をせずに先生に怒られることに耐えられるならしなくていい」と伝えるのだそうです。
教育方針の違いは夫婦間に亀裂を生むこともありますが、古田貴之さんは愛妻家という評判なので、きっとその亀裂を埋めるほどの愛を、奥様に伝えていらっしゃるのではないでしょうか♪
さて、ここで1枚の画像をご覧ください。
このガリガリに痩せた男性。この方、古田貴之さん(2010年頃)なんです!ちょっと痩せすぎではありませんか?
実は、古田貴之さんはロボット制作に熱中すると、わずかな期間で体重が激減してしまうのです。「morph1」を製作中には、もともと90kgあった体重がわずか1か月で47kgに!
まさに「寝食を忘れる」状態で、睡眠はほとんどとらず、食事も1週間でサンドイッチ3個と乳酸菌飲料2本のみ。
制作が終わると頑張って食べて体重を増やし、また制作に入れば20~30kg痩せてしまうのです。
そのような夫を支える奥様。心労も絶えないことでしょう。
ですがきっと、稀代の天才である夫をよく理解し、その才能をいかんなく発揮させてあげられるよう、日々サポートしていらっしゃるのでしょうね~。
古田貴之:話題のロボット博士 中学2年で難病、余命宣告も 「徹子の部屋」で語る #古田貴之 #徹子の部屋 https://t.co/UyPHb58NP6
— MANTANWEB (まんたんウェブ) (@mantanweb) December 8, 2022
少年期の過酷な経験から、人生をかけた大きな夢を見つけ、その夢に向かって邁進し続けている古田貴之さん。
彼の情熱の炎は、少年の時から変わらず激しく燃え続けているのでしょう。
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