近年人気が高まり、日本各地に一般の人も挑戦できる場が増えたスポーツクライミング。
その世界に、2024年パリ五輪を狙う若き新星が現れました。
彼の名前は、2022年3月20日放送のフジテレビ系『ミライ☆モンスター』に出演される吉田智音選手です。
今回は、そんな吉田智音選手を調査しましたよ。
吉田智音選手の経歴や出身校、クライミングの記録、そしてご家族のことまで、吉田智音選手を徹底解剖です!
吉田智音(クライミング)の経歴や出身校は?
- 名前:吉田智音(よしだ さとね)
- 生年月日:2004年5月22日
- 出身地:奈良県大和田市
- 学歴:奈良県立青翔(せいしょう)中学校→奈良県立青翔高等学校2年在学中
- 身長:164cm(2021年7月時点)
- 体重:不明
- 血液型:不明
- ジム:ナカガイクライミングジム(摂津市)
幼少期から、いろんなものに登ることが好きなお子さんだったという吉田智音選手。
クライミングとの出会いは6歳半の頃だったそうです。
小学2年生でボルダリングの学年別全国大会で優勝するなど好成績を残してきました。
ですが、2021年夏に出演された番組でも話されていましたが、中学に入ると大きなスランプに陥ります。
中学2年の前半は、大会に出ても最下位に近いような結果が多く、一時期には辞めることも考えたのだそう。
その一因となったのは身長でした。
2021年夏の時点で、吉田智音選手の身長は164cm。
しかし、日本の17歳の平均身長は170.7cmです。
クライミングでは、身長が高く手足が長いことが有利とされています。そのため、他の選手に比べて身長が低い吉田智音選手は、どうしても勝てなくなってしまいました。
しかし、吉田智音選手は諦めませんでした。
実はクライミングは、身体能力が優れていれば勝てる競技ではありません。
限られた時間の中で、より速くより高く登るために必要なのは、頭脳と集中力なのです。
そこで吉田智音選手は、競技に入る前のルーティーンを変えることで、それまでよりもさらに集中して考え、登れるようになったのだそうです。
そのルーティーンとは、「極限まで緊張して無理やり落ち着かせて集中する」というものです。
その結果、中学2年の後半には調子を取り戻し、より良い結果を残せるようになりました。そんな吉田智音選手の大切にしている言葉が「限界は通過点」。
自分が限界だと思った時に、逃げずにその限界をどう突破するかをしっかり考え、新たな道を見つけることが出来れば、さらに成長することが出来るということでしょう。
吉田智音(クライミング)の記録は?
吉田智音選手の主な戦績をご紹介します。
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その前に簡単にスポーツクライミングのことをご説明しますね。
スポーツクライミングには以下の基本的な3つの種目があります。
- リード…高さ12m以上の壁で、最長60手程度のコースをどこまで登ることが出来るかを競う
- ボルダリング…高さ5メートル以下程度の壁で、最大12手程度の複数のボルダーを対象にいくつ登ることができたかを競う
- スピード…高さ10メートルもしくは15メートルの壁で、予めホールドの配置が周知されているコースをどれだけ早く登るかを競う
また、東京五輪で採用された採点方式に「コンバインド(複合)」という方法があります。
これは、スピード、ボルダリング、リードの順番で競技を行い、それぞれの種目の順位を掛け算した数字の小ささで成績が決まります。
3種目の中に苦手な種類がなく、どの種目でも高い順位につけるような選手でないと、上位は望めません。
この中で小林智音選手は、特にリードを得意とされています。
国際大会
2018年 | アジアユース選手権2018 | ボルダリング | 4位 |
2018年 | アジアユース選手権2018 | リード | 1位 |
2019年 | IFSC 世界ユース選手権 | ボルダリング | 9位 |
2019年 | IFSC 世界ユース選手権 | リード | 3位 |
2021年 | IFSC クライミング・ワールドカップ | リード | 20位 |
2021年 | IFSC クライミング・ワールドカップ | リード | 13位 |
2021年 | IFSC クライミング・ワールドカップ | リード | 26位 |
2021年 | IFSC クライミング・ワールドカップ | リード | 47位 |
2021年 | IFSC クライミング・ワールドカップ | リード | 6位 |
2021年 | IFSC クライミング 世界選手権 2021 | リード | 12位 |
国内大会
2016年 | 全日本クライミングユース選手権リード競技大会2016 | リード | 6位 |
2017年 | 第20回JOCジュニアオリンピックカップ大会 | リード | 9位 |
2018年 | 第21回JOCジュニアオリンピックカップ大会 | リード | 1位 |
2019年 | 第7回リードユース日本選手権印西大会 | リード | 1位 |
2019年 | ボルダリングユース日本選手権鳥取大会2019 | ボルダリング | 2位 |
2019年 | 第22回JOCジュニアオリンピックカップ大会 | リード | 1位 |
2020年 | 第33回リードジャパンカップ | リード | 2位 |
2020年 | 第8回リードユース日本選手権南砺大会 | リード | 1位 |
2021年 | 第34回リードジャパンカップ | リード | 1位 |
2022年 | 第35回リードジャパンカップ | リード | 2位 |
国際大会では優勝とはなかなかいかないものの素晴らしい成績ですし、国内大会ではかなりの数の大会で優勝を成し遂げていますね!
今年は、第4期JMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)パリ五輪強化選手の「コンバインド種目(リード&ボルダリング)」でSランク選手に選出されています。
Sランク、Aランク、Bランクでそれぞれ男女それぞれ2人ずつ選ばれているのですが、計12人の中で吉田智音選手は最年少なんです。
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17歳という伸び盛りの時期ですから、今年度の強化選手という経験を経て、吉田智音選手はさらに大きく成長されるのではないでしょうか♪
吉田智音(クライミング)の両親(父母)や兄弟はいる?
吉田智音選手のご家族に関して、調べてみました。
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吉田智音選手の才能を開花させるきっかけを作ったのは、母親の静香さんでした。
幼いころから登ることが大好きで、公園の遊具などに登っては降りることを繰り返していた吉田智音選手。
とうとうコンクリートの塀にまで登り始めたので、見かねたお母さんがクライミングのジムに連れて行ったのだそうです。
こんなん見たら登りたくてソワソワする pic.twitter.com/bqkTpWOuYq
— 吉田 智音 (@satone_yoshida) May 15, 2021
コンクリートの塀にまで登ってしまうようになると、親が見ていないところで大けがをするかもしれませんし、よそに迷惑をかけることもあるかもしれませんからね~。
当時はまだ、クライミングの知名度は、それほどではありませんでしたが、そこに連れて行ったお母さんは、危機管理能力に加えて、先見の明がある方なのでしょう!
また、お父さんの雄至さんは、吉田智音選手のリードの試合等の時に「ビレイヤー」という役割をされています。下の画像をご覧ください。
参照:https://www.gravity-research.jp
リードとは、クライマーとビレイヤーが2人1組で行われる競技です。クライマーは命綱を付けているのですが、そのロープを地上で確保しているのがビレイヤーです。
ビレイヤーはクライマーの命を預かっていますし、競技中にもお互いコミュニケーションをとりながら進めますので、強い信頼関係が必要となります。
吉田智音選手にとってお父さんは、絶対的な信頼をおく大切なパートナーでもあるのですね♪
兄弟については情報がありませんでしたが、自宅の恒常や自室にまで練習用にホールドを付けたウォールを付けてくれたご両親が、吉田智音選手を全力で応援しサポートされているのは、間違いありません!
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身体的には決して恵まれているとは言えない吉田智音選手。
ですが、自分の欠点を力に変え、自分なりのクライミングのスタイルを獲得したことで、スランプを乗り越え、「期待の新星」とまで呼ばれるような選手になりました。
吉田智音選手がパリ五輪で活躍されるのが、いまからとても楽しみです♪
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