「流し」というものをご存じでしょうか。
昭和初期、夜の街の酒場を、ギターなどの楽器と歌詞本を持って渡り歩き、客が歌うのに合わせて伴奏をしたり、リクエストに応えて歌を披露したりしていた人たちのことを「流し」と呼んでいました。
カラオケの普及に押され、徐々に街から姿を消していった流しですが、この令和の時代に、再び姿を現しました。
それがかとうあいさんです。
今回はそのかとうあいさんが2022年5月29日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)に出演されるということで、彼女の経歴や出身校、現在の様子、おすすめ曲などをご紹介していきますよ!
かとうあいの経歴や出身校は?
- 芸名:かとうあい/あいてぃん
- 本名:加藤愛(かとう あい)
- 生年月日:1994年8月22日
- 出身地:島根県出雲市
- 学歴:出雲商業高校→音楽の専門学校(大阪)
- 身長:不明
- 体重:不明
- 血液型:不明
かとうあいさんは、島根県出雲市出身です。シングルマザーの家庭で三姉妹の次女として生まれました。
幼少期から歌うことが大好きで、高校時代には「スター☆ドラフト会議」(日本テレビ系)というオーディションにも参加しましたが、結果は予選落ち。
「歌を本格的に勉強しなきゃ!」と思ったかとうあいさん。
高校生の間にバイトを3つも掛け持ちして、大阪の専門学校に進学するための費用200万円を貯めたんです!
高校生で200万円だなんて、なかなかできることじゃありませんよね~。
夢のためなら猪突猛進という女性なのですね。
大阪に出てきてアルバイトをしていた時に、かとうあいさんは「面白いしゃべり方だね」と声を掛けられその方の事務所に誘われたんです。
そして、「しゃべりと歌にギャップがありすぎ」として『アウト×デラックス』に出演できることに!
実はかとうあいさん。
地声としゃべり方が特徴的なんですよね~。
ハスキーな声で舌っ足らずなアニメっぽいりゃべり方とでもいうのでしょうか。
こちらの動画をご覧ください。地声と歌声のギャップが良く分かります。
初めて彼女とあった人は、100%ビックリするでしょう。
『アウト×デラックス』出演後、テレビやラジオの仕事も増えてきたかとうあいさん。
それでもやはり歌手への夢を捨てきれずにいたそんな時、「流し」というものを知りました。
「歌で知ってもらいたい!」そう思ったかとうあいさんは、流しをすることを決意しました。
流しというのは、飛び込みで酒場に入り、まずはお店やお客さんの許可を取らなければなりません。
お客さんはお酒を飲んでいますから、みんながみんな優しくておとなしく聞いてくれるというわけでもありません。
野宿したり、シャンパンかけられたり、ぼったくりバーに入ってしまって高額なお金を請求されたり、とんでもない経験もありましたけど。
ただの26歳の女の子では、なかなか出会えないような方ともたくさんお会いしてきました。道端で酔っ払って倒れてたおじさんにお水をあげたら、その方がとある会社の社長さんでチケットを100枚以上買ってくれた、とかもありましたから。
流しでは「1曲いくら」というものではなく、歌を聴いたお客さんがチップをくれるというスタイルなので、1日頑張っても0円という日も当然あります。
いいことも悪いこともありながらも、たくさんのお客さんやお店の方の優しさに支えられて流しを続け、20歳から7年間で4万件以上の店を回ったかとうあいさん。
実際にはこのような感じで回っています。
素晴らしい歌唱力はもちろんのこと、物怖じしない性格、高いコミュニケーション能力、何があってもめげない強さ、そして底抜けの明るさが、たくさんの人を惹きつけてやまないのでしょう。
かとうあいの現在は?
この数年のコロナ禍で、なかなか流しの仕事もままならなかったかとうあいさんですが、ようやくまた、全国を回れるようになってきました。
今年の春には、妙法寺の夜桜の下で歌を披露されていました。
これも、流しをしていた時に妙法寺の住職さんと知り合ったご縁で実現したライブです。
こんな風にたくさんの人とつながり、ご縁の輪を広げていっていらっしゃるのですね~♪
実は、かとうあいさんには大きな夢があります。
それは「30歳までに武道館でワンマンライブをする!」ということ。
普通なら、どこかの事務所に所属してデビューして人気者になって…というルートを考えると思うのですが、かとうあいさんは「流しでお客さんからもらったチップだけで、武道館を1日借りるための1000万円を貯める!」という目標をもって、節約しながら流しのチップだけで生活し、貯金を続け、な・なんと2022年にその目標を達成されています!
かとうあいさんの歌声を武道館で聞ける日も、そんなに遠くはないかもしれませんね。
また、「かとうあい」というお名前ですが、気になりませんか?そう、女優の加藤あいさんと同じですよね。
加藤あい pic.twitter.com/Kn2AW26GXa
— ♡日本の可愛い女の子♡ (@cutegirlz_jpn) May 27, 2022
インターネットで「かとうあい」と検索しても「加藤あい」さんが出てきてしまい、混乱する(?)ということで、これまで本名で活動されていましたが、芸名を作ることを決意されました。
改名しよう!!!笑笑
YouTube更新したよう
みてねん🙇🏻♂️🙇🏻♂️🙇🏻♂️ https://t.co/Y5lWEEYbTr— あいてぃん武道館への道 (@katoaidayo) March 12, 2022
はい!ということで、「あいてぃん」という芸名を付けられました~♪
まさかのタロット占いで決定という「あいてぃん」。
YouTubeでは「あいてぃんチャンネル」を開設して活動をされています。
かとうあいのおすすめ曲は?
かとうあいさんのレパートリーは、なんと歌謡曲からJ-POP、演歌まで3000曲以上!
その中でもリクエストが特に多いのが、AIさんの『Story』なんだそうです。
声質もよく似ている感じですし、聞いていてとても心地よいですよね~。
また、先ほど動画でご紹介した妙法寺のライブで披露されていた、森山直太朗さんの『さくら(独唱)』も私は大好きなんです!聞いていて、少し涙が出ちゃいました。
20歳から流しをされていたかとうあいさんは、その日々を経験して感じていることをインタビューで語っていました。
私は、皆さんがくださるチップやご飯だけで6年間生きてきました。この感謝は絶対に忘れないようにしようと心に決めています。
だって全然知らない人、今日出会った人に、ご飯食べさせてもらって、歌聞いてもらえて、支えてもらってるんですよ。6年間も。
だから、早く有名になって恩返ししなきゃいけないんです。あの時、手を差し伸べた愛ちゃんはこんなにも立派になったんだなって、お客さんに見てもらいたい。
バイトしながら歌手生活をされる方は多いと思いますが、流しだけで生活している人は少ないと思います。
その中で出会った人たちに感謝を忘れず、いつか恩返しをと決意して生きるかとうあいさん。
だからこそ、このコロナ禍を乗り切れたのかもしれませんね。
なにもかもを上回っていこう
腹立つあいつも
きのうの自分も
周りの予想も
応援してくれたあの人も
へたくそーの声も
元気もらいましたの声も
がんばれの声も
やめとけよの声も
ほんまに何もかもを pic.twitter.com/7k0BU8T6c8— あいてぃん武道館への道 (@katoaidayo) March 21, 2020
パワフルで、でも心にしみるような優しさも併せ持つ歌声のかとうあいさん。
歌でたくさんの元気をくれる彼女が、前人未到の「チップだけで武道館ライブ」を実現する日が、今から待ち遠しいですね!
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