2017年に吉祥寺にオープンした映画館・ココマルシアターが許可を得ず営業していたとして閉館となりました。
まさか、許可を得ずに営業していたなんて事実にびっくりしています。
ココマルシアターは「ココロヲ・動かす・映画館〇」(心を うごかす 映画館 まる)という名前が正式名称で、公式な略称としてココマルシアターと呼ばれていました。
主に、映画の上映をしており、2・3階にはカフェの施設も入っていた建物です。
今回は、避難用の出口がないことで安全基準を満たしておらず、問題があるにもかかわらず、営業を続けていました。
しかし、それ以前から、ココマルシアターがひどいといった評判があったようです。
過去に起こったココマルシアターの事件やその炎上理由をまとめてみました。
吉祥寺ココマルシアターの評判がひどい!何があったの?
出典:https://kichinavi.net/cocomaru-theater/
そもそも、吉祥寺ココマルシアターができる前には、吉祥寺には、吉祥寺バウスシアターという映画館がありました。
吉祥寺初めての洋画専門劇場として1951年に開館したのち、30年間営業。
惜しまれつつも2014年に閉館しています。
ココマルシアターは、吉祥寺の新しい映画館として作られ、楽しみにしていた方も多いと思います。
それもそのはず、クラウドファンディングによって600万円の出資を得て企画がスタートしました。
しかし、そのトラブルはプレオープンからはじまりました。
工事の遅れでプレオープンから1日で中止
トラブルの兆しは、すでにプレオープンから始まっていました。
4月15日のオープンにもかかわらず、内装工事が大幅に遅れ、プレオープンも1日で中止になりました。
後に、ココマルシアターの総支配人であった樋口義男さんが、ココマルシアター一周年にこんなことを語っています。
出典:https://eiga.com/news/20181020/8/
プレオープン当日。連日徹夜で準備に駆け回ったが、内装はまるきり間に合わず、とても営業できる状態ではなかった。「配給会社など各方面に、大変申し訳ないことをしました。当日の朝、一緒に準備に尽力してくれたスタッフは私が『おはよう』と話しかけても、しーん……。雰囲気最悪。『何だこのおっさん、ふざけんなよ』という感じで、犯罪者を見るようなものすごい目つきでした。次の日、スタッフたちから『辞めます』と。引き止めましたが、そうなってしまいますよね」。
スタッフ達からの冷ややかな反応が目に浮かびます…。
そもそも、経営者の樋口義男さんは、ゲームCGの制作会社である「デジタルワークスエンターテインメント」の経営者であり、映画館に関してのノウハウが分からないままでの起業だったのかもしれません。
温かみあふれる劇場を目指していたココマルシアターですが、かなり手痛いスタートとなったようです。
吉祥寺ココマルシアターの過去の事件や炎上理由は?
出典:https://kichinavi.net/cocomaru-theater/
工事が遅れプレオープンが1日で中止になったというのは、ココマルシアターとしては営業するに当たって大きな事件の1つと言えるでしょう。
また、こんな状態でプレオープンを行い、挙句の果てに1日で中止となれば、炎上してしまうのも仕方ないことだったと思います。
ただ、ココマルシアターの事件・炎上理由はこれだけでは終わりません!
プレオープンが2017年4月15日に行われましたが、本オープンできたのは2017年10月21日です。
本オープンできるまでに約半年もの期間を要しているのです。
本オープンまで約半年の期間を要したのには理由があって、興行法や消防法の審査が通らなかったためだと言われています!
そのため、この約半年の期間の間に10回以上も開館延期を繰り返していたとのこと。
これに対して、クラウドファンディングの出資者から非難の声が相次ぎ、ココマルシアターは本オープン前にすでに2度の炎上騒ぎを起こしていたのですね~。
そして、いよいよ本オープンとなった2017年10月21日にも事件が起こってしまったのです!
まず、本オープンに来場したお客さんの人数が4~5人ほどだったという事件です(笑)。
正直、お店にとってオープン日というのは、一番話題性のある日なので一番集客見込めるタイミングだとも言われています。
そんな本オープンの日に、お客さんの人数が僅か4~5人とは・・・。
おそらく、過去の事件や炎上騒ぎが大きな要因だとは思われますが、正直かなり厳しい状態だということは一目瞭然ですよね。
ただ、これはあくまでも序章であって、事件はここからが本番なのです!
実は上映予定だった作品が、機材トラブルのため上映中止となってしまったのです!
確認ですが、本オープン当日の話しですからね(笑)。
最初は音声の異常だけだったのですが、その後音声は聞こえるものの、突如映像が映らなくなってしまったのです。
何度か修正を試みるも、最終的には修復不可能と判断し、上映中止という決断を下すことに・・・。
プレオープンから本オープン当日まで、これだけ事件や炎上が度々起こっていたら、さすがにお客さんも怒りを通り越して呆れてしまったのではないでしょうか?
噂によると、本オープン当日に訪れていたお客さんは、ほとんどがクラウドファンディングの出資者だったとの話も。
純粋なお客さんを集客できなかった上に、クラウドファンディングの出資者の前で、これだけの事件や炎上騒ぎを起こしてしまっては、今後どうなるのかかなり不安になったと思います。
ただ、その後は経営者の樋口義男さんの頑張りもあって、徐々に映画館として認められるようになってきたのですが・・・。
そんな中、今回の事件を起こしてしまい書類送検となってしまいましたからね。
すでに、2019年9月11日にココマルシアターは閉館となっていますが、いずれにしてもこの事件が明るみになれば、閉館は免れることができなかったでしょう。
吉祥寺ココマルシアターの閉館後はどうなる?
気になるのは、ココマルシアターの閉館後ですよね?
元々、2017年9月11日をもって、ココマルシアターを閉館するという案内と共に、配給事業は継続していく!という内容が発表されていました。
出典:https://kichinavi.net/cocomaru-theater/
そして、”映画館”という夢も追い続けていくと経営者の樋口義男さんはおっしゃっていました。
そのため、ココマルシアターは閉館となりましたが、また別の場所でエンターテイメント施設(映画館)の開業を目指していると誰もが受け取ったと思います。
ただ、今回の事件で書類送検されたことで、おそらく配給事業の継続も難しくなったと思われます。
配球事業の継続が難しいとなれば、ココマルシアターのような映画館を開業するのは、ほぼ無理だということになりますよね?
仮に、またクラウドファンディングで資金を調達できたとしても・・・。
そうなると、ココマルシアターの閉館後は、全く別の事業を行うしかないのではないでしょうか?
今回の事件で指摘を受けたのは、1階ではなく2階となります(非常用出口が1箇所しかなかったため)。
その2階で映画を上映していたために、書類送検に至ったということになります。
ということは、1階での映画上映は問題ないということです!
そのため、経営者の樋口義男さん以外の方が、ココマルシアターを借りるか買い取るかして、映画を上映するということは不可能ではありません。
問題は、これだけ事件や炎上騒ぎを起こしたココマルシアターで、再び映画事業をやってくれる人がいるのか?という点でしょうね。
ココマルシアターが出来る前は、多くの方に愛された吉祥寺バウスシアターという映画館があっただけに、このまま閉館で終わりという淋しい結末だけは、多くの映画ファンが避けたいと思っているのではないでしょうか?
ぜひとも、ちゃんとした形で映画上映できる方の力を借りて、もう一度こちらで映画が見られるようになるといいですね!
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