漫画『ちはやふる』でその存在を知った人も多いといわれる「競技かるた」。
その競技かるたの世界で、大人にも負けない強さで注目される選手・矢島聖蘭さんが2023年6月25日放送の『ミライ☆モンスター』(フジテレビ)に出演されます。
今回はそんな矢島聖蘭さんの経歴や記録、ご家族のことなどをご紹介します。
矢島聖蘭の経歴や出身校は?
- 名前:矢島聖蘭(やじま せいら)
- 生年月日:2006or2007年
- 年齢:16or17歳
- 出身地:東京都
- 学歴:多摩第二小学校→和田中学校→関東第一高校
- 身長:不明
- 血液型:不明
- 級位:A級
- 段位:5段
矢島聖蘭さんは、当時高校生だったお姉さんの影響で小学5年生の時に競技かるたを始めました。
ちょうどその頃は、映画『ちはやふる』が公開されて話題になっていた時期だったのです。
競技かるたとは簡単に言うと、小倉百人一首の札を二人の選手が取り合うスポーツです。
百人一首に触れたことがある方はお分かりかもしれませんが、百人一首の札には短歌と絵が描かれている「絵札」と、その短歌の下の句が書かれた文字だけの札があります。
その絵札が「読み札」、文字の札を「取り札」と呼びます。
競技かるたでは選手それぞれが、下の句が書かれている取り札100枚の中から無作為に25枚を選び、自分の前(自陣)に並べます。(相手の陣は相手陣と呼ぶ)
読手(読手)と呼ばれる人が、絵札に書かれた短歌を読み上げ、その下の句が書かれた札を素早く取り、先に自陣の札を無くした方が勝ちとなる競技なのです。
相手陣から取ったら、自陣から任意の札(送り札)を相手に渡します。
子どもの頃に遊んだ「いろはかるた」をイメージする方も多いと思いますが、競技かるたはそんなほのぼのしたものではありません(笑)
まさにスポーツ!
「畳の上の格闘技」と呼ばれるほどの激しさです。
こちらの動画は矢島聖蘭さんが中学3年生の時の練習風景です。
読手が読み始めた瞬間に、自陣あるいは相手陣から物凄いスピードで札を取っていますね!
競技かるたは、素早さだけが重要ではありません。
札に書かれた短歌を全て覚え、上の句のどこまで聞けばどの短歌が読まれているか判断できる「決まり字」を覚え、いかに素早く取れるかの配置を考え…と頭脳戦でもあるのです。
配置も、取り札はランダムに選ばれますし、相手に覚えられてもいけないので、毎回違うものになりますしね!
競技中はほとんど正座しているので、体力は使わなさそうにも見えますが、1試合で約1時間半ほどの時間がかかり、とんでもない集中力を必要とし、大会では1日に5試合以上することもあるため、たった1日で数キロ体重が落ちることもあるのですよ!
それほど大変な競技なのですが、矢島聖蘭さんは競技を始めた小学5年生で全国大会5年生の部優勝!
翌年にも同大会小学6年生の部で優勝を2連覇を果たしたのです。
その才能はとどまることを知らず、中学1年で大人も出場する大会で優勝。
中1で全国の中学生で唯一の級位A級、中3で段位5段を獲得するのです。
【タウンニュース多摩版】全国最年少のA級に 競技かるた 矢島聖蘭さん https://t.co/NU8Ql3PsYZ
— 伊藤史明@へっぽこかるた師 (@fumiaki0526) May 16, 2019
【お知らせ】
多摩市立和田中学校3年の矢島聖蘭さんが競技かるたで5段へ昇段し、全国でただ一人の5段中学生として市長を表敬訪問したニャ。その様子が多摩テレビで放送されるのでぜひ見てニャ!
番組名:TTV-NOW(111ch)
放送期間:2月23日(祝)18時30分~2月26日(土)23時00分(1日6回予定) pic.twitter.com/ZFEJQJWU8Z— 多摩市公式(にゃんともTAMA三郎) (@nyantomo_tama) February 21, 2022
級位というのは試合のランクのことで、段位によって出場できる試合ランクが違います。
その中でA級というのは最上位のランクで、かるた選手のトップである名人(男性)やクイーン(女性)もこのランクに属していますから、矢島聖蘭さんがいかに才能あふれる選手かということが分かりますね。
矢島聖蘭さんの強みは抜群に良い「耳」と「反応速度の速さ」だといわれています。
しかし、持って生まれた才能だけではありません。
矢島聖蘭さんは利き手である右手首に500gもの重りを着け、毎日自宅でも100回の素振りをして鍛えているのです。
その後も数々の大会で素晴らしい成績をおさめた矢島聖蘭さんは、2022年4月には東京都江戸川区にある関東第一高校に初の「かるた奨学生」として進学。
現在は高校2年生で、片道2時間の電車通学時間をものともせず、高校団体日本一を目指して仲間たちと共に研鑽の日々を過ごしておられますよ♪
矢島聖蘭の記録は?
矢島聖蘭さんの主な記録をご紹介します。
昨年度滋賀県にて開催された「全国中学生選手権大会」。日本一に輝いた矢島聖蘭選手の記事です。
【タウンニュース多摩版】 和田中矢島さん 競技カルタ、日本一に 世代トップの力示す https://t.co/gO6q23Cxnk #競技かるた
— ちはやふる基金 (@chihayafund) May 8, 2021
- 2018年1月 全国競技かるた選手権小学5年生の部 優勝
- 2019年1月 全国競技かるた選手権小学6年生の部 優勝
- 2019年3月 全国競技かるた小・中学生選手権大会小学6年生の部 優勝
- 2019年8月 全国中学生選手権大会 団体戦・個人戦 優勝
- 2021年3月 全国競技かるた選手権大会中学2年生の部 優勝
- 2022年10月 クイーン位東日本予選 準優勝
- 2023年3月 全国高校生かるたグランプリ(東京選抜チーム) 優勝
- 2023年6月 全国女流選手権大会A級 準優勝
参照:https://www.kanto-ichiko.ac.jp
中学生からは大人にも交じって大会に出場し、素晴らしい成績をあげ続けている矢島聖蘭さん。
大きなタイトルまであと一歩!という、目覚ましい成長を遂げているのですよ♪
矢島聖蘭の両親(父母)や兄弟はいる?
矢島聖蘭さんの家族構成は、父、母、姉(4歳年上)、聖蘭さんの4人家族です。
競技かるた、スポーツだなこれって……と思った。
“手首に500グラムの重りをつけた素振りを毎日100回”
《(ひと)矢島聖蘭さん 競技かるたで全国ただひとりの「5段」中学生》
朝日新聞
2022/03/29 pic.twitter.com/21cfwdVIOs— じゃっきー (@JackieAuftakt) April 2, 2022
先にご紹介した通り、聖蘭さんが小学5年生の時、先にお姉さんが競技かるたをやっていて、その影響で聖蘭さんもかるたを始めました。
その後、お姉さんが競技かるたを続けているかは分かりませんでした。
お父さん、お母さんについても、一般人のためお名前や職業などの情報は見つかりませんでした。
ただ、コロナで大会どころか練習場所まで奪われてしまった聖蘭さんのために、お母さんが奔走して練習場所を探してきてくれたり、競技かるたを覚えて練習相手になってくれたりと、聖蘭さんのために全力でサポートをしてくれたとのことです。
競技かるたのトップであるクイーン位を目指す聖蘭さんを、家族みんなで支えてくれているのでしょうね♪
色々な習い事をしても続かない飽き性だった矢島聖蘭さん。
しかし競技かるたと出会い、その面白さに夢中になったといいます。
目指すは、競技かるたの最高峰「クイーン位」!
まで毎日、矢島聖蘭さんは札を払い続けます。彼女のひたむきな姿に、私たちも元気を貰えますね。
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